※この記事では、職リポの運営元レーベル「晴虹社」のサービスも紹介しています
📖 4コマ「その棚で合ってる?」
「節約レシピ本、出版したよ!」
「おめでとう!カテゴリはどこにしたの?」
「お金の話だから「ビジネス」にした」
「読者さんは台所の棚で探してるわよ…」
原稿を書き上げて、表紙もできて、いよいよKDPの登録画面へ。そこで手が止まりがちなのが「カテゴリ」の欄です。
選択肢がずらっと並んでいて、どれも当てはまりそうに見えます。逆に、どれもしっくりこないこともあります。「とりあえず一番近そうなもので」と選んで、そのまま忘れてしまう。これは本当によくある流れです。
先に結論をお伝えします。カテゴリは「自分の本の内容」ではなく「読者がどこを探すか」で選ぶのがコツです。本屋さんで、読者がどの棚の前に立つのかを想像してみてください。そして、一度決めたら終わりではありません。出版後に様子を見ながら、見直していくものです。
この記事では、カテゴリの選び方と、出版後に見直すときの考え方を順番にお話しします。
カテゴリは「ジャンル分け」ではなく「どの棚に置くか」
カテゴリと聞くと、本の分類のように感じるかもしれません。でも、実際の役割はもっと実用的です。Amazonの中で、あなたの本がどの棚に並ぶかを決めるものだと考えてください。
リアルの本屋さんで想像してみましょう。節約レシピの本が、経済書の棚に置かれていたらどうでしょうか。内容としては、まったくの間違いではありません。お金の話も入っています。でも、晩ごはんのメニューに悩んでいる人は、経済書の棚に立ち寄りません。その本は、探している読者に出会えないまま棚に眠ることになります。
Amazonでも同じことが起きます。読者は「料理・グルメ」の中の「節約料理」のように、棚をたどって本を探します。売れ筋ランキングも、棚ごとに表示されます。だからカテゴリ選びは、読者との待ち合わせ場所を決める作業なのです。
「内容が合っている」と「読者が探している」は別もの
1冊の本には、いろいろな側面があります。たとえば「在宅ワークのママ向け時間術」という本があったとします。この本は「ビジネス・時間管理」とも言えますし、「暮らし・家事」とも言えます。「子育て」とも言えます。
どれも内容としては正解です。ただ、想定する読者が「仕事の効率を上げたい人」なのか「家事と育児に追われて時間がない人」なのかで、立ち寄る棚が変わります。内容の正しさより、読者の行動に合わせる。ここがカテゴリ選びでいちばん大切な視点です。
マサキ
サクラ
サクラ自分でできる!カテゴリ選びの4ステップ
ここからは、自分でカテゴリを決めるための手順をお話しします。特別なツールは必要ありません。Amazonの商品ページと、少しの想像力があれば進められます。
ステップ1:読者を「1人」思い浮かべる
まず、この本を読んでほしい人を具体的に1人思い浮かべます。「30代の会社員」くらいの大まかな像では、まだ足りません。
- どんな場面で、この本を探しそうか(通勤中、寝る前、仕事で困ったときなど)
- どんな言葉で検索しそうか(「副業 始め方」「子ども 寝かしつけ」など)
- 本を探すとき、ほかにどんな本を一緒に見ていそうか
この3つを書き出すだけで、行きそうな棚がかなり見えてきます。検索しそうな言葉は、あとでキーワードを設定するときにも使えるので、メモしておきましょう。
ステップ2:似た本が置かれている棚を調べる
次に、Amazonで「読者が一緒に見ていそうな本」を探します。ステップ1で書き出した検索ワードで調べるのがおすすめです。
気になる本の商品ページを開いたら、下のほうにある「登録情報」を見てください。「Amazon 売れ筋ランキング」という項目に、その本が並んでいるカテゴリ名と順位が表示されています。
- 似た本を5〜10冊ほどピックアップする
- それぞれのカテゴリ名をメモする
- 何度も出てくるカテゴリに印をつける
何度も登場するカテゴリは、その読者層が集まる「定番の棚」である可能性が高いです。言ってみれば、ライバルの本棚をこっそりのぞかせてもらう作業ですね。
ステップ3:大きな棚と小さな棚を組み合わせる
カテゴリには、大きな棚と小さな棚があります。たとえば「ビジネス・経済」は大きな棚です。その中の、もっと細かく分かれた先が小さな棚です。
大きな棚は人通りが多いぶん、並んでいる本も多くなります。新しく出た本が目立つのは簡単ではありません。一方で、小さな棚は人通りこそ少なめです。それでも、目的がはっきりした読者が来るという強みがあります。並ぶ本の数も少ないので、ランキングで目に留まりやすくなります。
KDPでは、1冊の本に複数のカテゴリを設定できます。ですから「定番の棚」と「小さめで読者がぴったり合う棚」を組み合わせるのがおすすめです。選べる数などの最新の仕様は変わることがあります。詳しくはKDPの公式ヘルプで確認してください。
「競争が少ないから」という理由だけで、内容と関係の薄い棚を選ぶのはやめておきましょう。読者とすれ違ううえ、Amazon側でカテゴリが調整される場合もあります。
ステップ4:キーワードとセットで考える
KDPの登録画面には、カテゴリとは別に「キーワード」の欄もあります。キーワードは、読者の検索に本を引っかけるための言葉です。カテゴリが「棚」なら、キーワードは「棚に貼ってある案内札」のようなものです。
ステップ1でメモした「読者が検索しそうな言葉」を、ここで生かしましょう。タイトルやサブタイトルに入っていない言い回しを足すと、見つけてもらえる入り口が広がります。たとえば「時短」と「時間がない」、「始め方」と「入門」のように、同じ意味でも読者によって使う言葉は違います。
マサキ
サクラ
マサキ
サクラ出版してからが本番!カテゴリを見直すタイミングと考え方
カテゴリは、出版前の予想で決めたものです。実際に棚に並べてみると「思ったより反応がない」「読者層が想像と違った」ということは珍しくありません。だからこそ、出版後の見直しが大切になります。
見直しのサインはこの3つ
- ランキングにほとんど動きがない:その棚に、そもそも読者が来ていないかもしれません
- レビューで「思っていた内容と違う」と言われる:棚と中身がずれているサインです
- 似た本が、別のカテゴリで伸びている:読者は別の棚で本を探している可能性があります
ひとつでも当てはまったら、ステップ2の「似た本の棚調べ」をもう一度やってみてください。出版前には見つからなかった棚が、見えてくることがあります。
見直すときは「1回に1つだけ」変える
見直しでありがちな失敗が、カテゴリもキーワードも説明文も一度に全部変えてしまうことです。それでは、何が効いたのか分からなくなります。
- 今のカテゴリと順位をメモしておく
- 変えるのはカテゴリだけ、など1か所にしぼる
- 変更が反映されるまで少し待ち、数日たってから順位を確認する
- 結果をメモして、次の一手を考える
理科の実験と同じで、条件を1つずつ変えるのが近道です。晴虹社でも、本の出版後にKDPのカテゴリを見直しています。変更してから数日後に順位の変化を確認するようにしています。一度で正解を当てにいくより、小さく試して確かめるほうが、結果的に読者に届く棚が見つかりやすいからです。
変更の前後で、商品ページの「売れ筋ランキング」をスクリーンショットで残しておくと、比べるときに迷いません。
順位だけに振り回されない
ランキングは日々上下します。1日の変化で一喜一憂していると、疲れてしまいます。見るべきなのは「その棚で、読者に見つけてもらえているか」です。数日から1週間ほどの流れでとらえましょう。KDPのレポート画面で、販売や読まれたページの動きもあわせて確認すると、判断しやすくなります。
カテゴリ選びも含めて、プロに任せるという選択肢
ここまで読んで「似た本を10冊調べて、出版後も数日ごとに確認して……」と、少し気が遠くなった方もいるかもしれません。執筆や表紙づくりと並行して進めるのは、正直なところ手間がかかります。
自分のペースでじっくり進めたい方は、この記事の手順で十分に取り組めます。一方で「本業が忙しい」「原稿づくりに集中したい」という方は、まとめて任せる方法もあります。
Kindle出版の代行レーベル「晴虹社」では、企画・構成・執筆・校閲・表紙デザイン・Kindle出版申請までを1つの窓口で代行しています。これまでに制作に携わった本は250冊以上です(2026年8月時点・晴虹社HPの表記)。「どんな読者に、どの棚で届けるか」という企画の段階から一緒に考えられるのが、まとめて任せる良さです。
まずは無料ヒアリングで、本のテーマや読者像をお聞かせください。オンラインでも大丈夫です。
※無料ヒアリングは約60分・オンライン対応。相談だけでも大丈夫です
よくある質問
Q. カテゴリを変えると、これまでのランキングやレビューは消えますか?
A. レビューは本に紐づいているので、カテゴリを変えても基本的には残ります。ランキングは棚ごとの順位なので、新しい棚での順位に変わります。仕様は変わることがあるため、詳しくはKDPの公式ヘルプで確認してください。
Q. ぴったりのカテゴリが見つかりません。どうしたらいいですか?
A. 「内容がすべて当てはまる棚」を探すと、見つからないことがよくあります。視点を変えて「読者がいちばん困っていること」に近い棚を選んでみてください。似た本の棚調べを、検索ワードを変えて何度か試すのもおすすめです。
Q. 出版後、どれくらいの頻度で見直せばいいですか?
A. 毎日変えるのはおすすめしません。変化を確かめられないからです。1つ変えたら数日から1週間ほど様子を見て、次を考えるくらいのペースが落ち着いて続けやすいです。
まとめ
Kindle本のカテゴリ選びのポイントを振り返ります。
- カテゴリは「内容の分類」ではなく、読者が探しに来る棚を選ぶもの
- 読者を1人思い浮かべ、似た本の「売れ筋ランキング」から棚を調べる
- 大きな定番の棚と、読者がぴったり合う小さな棚を組み合わせる
- 出版後は、1回に1つずつ変えて、数日後に結果を確かめる
せっかく書き上げた本です。読者がいない棚で眠らせておくのは、もったいないですよね。「この本を必要としている人は、どの棚の前に立っているだろう」。そう考えるところから、カテゴリ選びを始めてみてください。
手が回らないときや、企画の段階から相談したいときは、晴虹社の無料ヒアリングも気軽に使ってみてくださいね。
※企画・執筆・表紙・出版申請まで、1つの窓口でまとめて相談できます
※Amazon KDPなど各サービスの仕様・規約は変わることがあります。最新情報は各公式サイト・公式ヘルプでご確認ください。


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